監修:堀井雄二 原作:三条陸 作画:稲田浩司
掲載誌:週刊少年ジャンプ(集英社)
連載期間:1989年45号-1996年52号
累計発行部数:5,000万部(全37巻)
概要
人気RPGゲームソフト『ドラゴンクエストシリーズ』の世界観・設定を元にした作品。ストーリー自体は完全にオリジナルであり、ゲームとの接点はないのだが、逆にゲーム自体を全く知らなかった自分は、この漫画のようなゲームなのだろうと期待して、初めてドラクエをプレイした時、その違いに驚いたものだ。
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のためのメディアミックスを企画であったが、完全にオリジナルストーリーとしたことで、独立した作品としての地位を固めた。これまでのジャンプ作品のように後付けのような展開ではなく、最初から最後までぶれずに一つの話として完結させたことに原作者の三条陸の力量を感じる。
ストーリー
かつて世界と人間は、強力な魔族である魔王ハドラー率いる魔王軍によって征服されようとしていた。しかし、勇者とその仲間たちによってハドラーは倒され、モンスターも魔王の支配から解き放たれ、世界に平和が訪れた。
それから十数年後。モンスターが平和に暮らす怪物の島「デルムリン島」で、勇者に憧れる、唯一モンスターでない少年ダイが、心優しい鬼面道士のブラスに育てられながら、ゴールデンメタルスライムのゴメちゃんを始めとする友達のモンスターたちと共に暮らしていた。
ある日ゴメちゃんを除いた島のモンスターたちが凶暴化してしまい、ブラスから魔王の復活を聞かされる。狼狽するダイだったが、そこに勇者の家庭教師を名乗る謎の人物アバンとその弟子の魔法使いポップが現れ、島を結界で覆いモンスターたちを魔王の支配から救うと共に、ダイを弟子にして、秘められた力を開花させていく。
その後、復活したハドラーを倒すべく、ダイはポップと共に冒険の旅に出るのだ。
※一部wikipediaより引用
魅力1:ドラゴンクエスト
ドラゴンクエストがこの物語の下敷きになっているだけあって、ドラゴンクエストに登場するモンスターや呪文などが出てくる。それを、RPGの世界観ではなく、現実世界の中で(漫画の中ではあるが)、リアリティを持ったものに昇華させて上手く落とし込んでいるところにワクワクできる。もちろん、私はドラゴンクエストを知る前からダイの大冒険を読んでいたので知らなくても十分楽しいのだが、知ったあと読み返すとなんだかちょっと違った楽しみ方もできる。
魅力2:最後まで一貫性のあるストーリー
これが本当に素晴らしい。最初に大きな敵を出す。そして、その敵を倒すべく主人公たちが行動を起こす。旅をしながら少しづつ強くなっていき最後にその敵を倒すという、つまりRPGのストーリーそのものであるのだが、それを7年間344話というとても長いストーリーの中で一度もぶれることなく進み続けることの出来たそのすごさたるや。敵が仲間になったり、一度別れまた再会したりと、ちょいちょいRPG感もはさみながら、友情・努力・勝利を体現するストーリー展開は見事。まあ、今読み返すとちょっと暑苦しい体育会系みたいなノリも散見されるので、冷めた大人はちょっと引いちゃうところもあるかもしれないけど。
魅力3:必殺技
最初の頃で出てくる必殺技アバンストラッシュは誰もが真似したよね。っていうくらい素晴らしい。何が素晴らしいってこのネーミングセンスね。なんだか叫びやすくない?アバンストラッシュって。しかも技がただ剣をビシュってやるだけだから傘で真似できちゃう。そういう少年心をくすぐるのが本当に上手いんだ。
おすすめ度:90点
高得点!ただ満点ではない。上記でも少し述べたが、やや暑苦しい感じがする個所がちらほらとある。そういう感じがあまり好きではない人には厳しいかも。そしてRPGである以上、敵キャラも含め死んでしまうキャラが多い。魅力的で好きなったキャラが途中でリタイアしてしまうのはやはり寂しい。他には恋愛的なパートも少しあるんだけど、なんだかすべて報われない感じでちょっともやもやしちゃうんだよねえ。しかもやはり本筋にはそこまで関わりなかったりもするので、もうちょっと突っ込んで丁寧に描いてほしい気持ちも、まあそれ描き出したら別漫画だよねっていう葛藤が生まれたり。
まあそれでも名作には違いないので読んで損は無し!絵も上手いので描く人は色々と参考にもなるはず!
※画像はamazon.co.jpより引用