DRAGON BALL ドラゴンボール


原作:鳥山明

掲載誌:週刊少年ジャンプ(集英社)

連載期間:1984年51号-1995年25号

累計発行部数:2億3000万部(全42巻)

 

 漫画を読んだことある世代なら誰もが知る名作。
幼少期、アニメしか知らなかった自分が、漫画という存在を知り、週刊少年ジャンプを購入し読み始めたきっかけとなった作品である。
その後面白い漫画には数多く出会ってきたが、いまだにこの作品を超えるものはない。

 実際、発行部数で見てみてもこの作品を超えるのはワンピースぐらいなもの。まあワンピースに関しては別の場所で解説するので、ここでは言及するのは避ける。

ストーリー

 ドラゴンボールの内容はざっくり言うと、七つすべて集めればなんでも願いの叶うと言われる「ドラゴンボール」を田舎の少年孫悟空と都会の天才美少女ブルマが探し出すというもの。

 それが前半。

 しかしながらそれだけではなかなか人気が出ず、ジャンプ特有のテコ入れが入り、本格バトル漫画にシフトしたところ人気に火がついたという感じだ。
 アラレちゃんで人気を博した鳥山明の新作なので編集部の期待も大きく、新人の連載作品のように早々に打ち切ることもできず、四苦八苦していたところ、バトルがしっくりきたということだ。

 ということで、後半はバトルバトルの連続。倒したと思ったら強い敵が現れ、それに合わせて、こちらもパワーアップ。いったいどこまで強くなってしまうんだーという感じでもう考えられない!ってなったとこで連載終了。

 これだけ聞くとどこが面白いの?って感じになると思うんだけど、これがまた超面白いの。この王道をただ、まっしぐらに進んでいるだけなのに、なぜにここまで名作になったかというと以下の魅力があるから。

魅力1:個性的な登場人物

 登場するキャラすべてが魅力的で個性的。しかも書き分けが素晴らしいんだ。目のパーツとかはシンプルで似た人も多いんだけど、シルエットだけで誰かわかるようになっているんだよね。最近の腐女子ウケだけでたいして面白くないイケメン漫画なんて、だれがだれだか読んでてもわからなくなるものが多くなってきてたから、改めてこの見た目をしっかりとかき分けるということの大切さが実感できる。もちろん、性格もしっかりと描き分けられているしね。そこがこの漫画の魅力の第一。

魅力2:ギャグ

 ドラゴンボールは実は連載初期、アラレちゃん繋がりでギャグマンガとしてスタートしたの。前述しているけど、それだと人気が出なくて、ストーリーものに移行したんだけど、そこでもさすがギャグ漫画家。シリアスな場面でもちょうどいい分量のギャグを挟んでくるんだよね。それが本当に適切なの。ちょっとだけくすっとなる感じ。箸休め的な感じかな。焼肉食べてても間にちょっとキムチとか食べたくなるじゃない?あれよ。もう、本当にセンスがいいんだよね。

魅力3:文字が少ない

 バトルシーンが多いからっていうのもあるんだけど、セリフが少ないから本当にサクサク読めちゃう。っていうか、画力が高いから、セリフでごまかす必要がなく、それぞれのバトルシーンだけですべてが伝わってくる。もう、どんだけ上手いセリフを並べたってそんなもの一刀両断する絵の力。漫画はやはりこうでなくちゃね。かといってセリフが下手かというと全くそんなことはなくて、現在でもパロディにされるくらい有名なセリフはたくさんあるし、印象的なセリフも多い。画力が高いうえにセリフ回しも完璧って、もうどうすりゃいいのって感じでしょ。


魅力4:成長していく主人公

 精神的にって意味ももちろんあるけど、この漫画においては普通に時間が経過して、少年だった孫悟空が青年になり、結婚をし、父親になり、祖父になりと、えー、そこまで成長しちゃうの!?っていう感じでどんどん成長していくんです。だから、常に孫悟空が自分たちの前を走り続けてくれるんだよ。子供の時に読み始めた漫画が十年経ってこっちは大人になり始めたのに、漫画の中の主人公はいつまでも高校生ぐらいで、いつのまにか、自分の年齢がその漫画の主人公を追い抜いてしまってなんだかセンチメンタルな気分になる必要が全くない!だって、連載期間10年であっちは最終的に50歳ぐらいになってるからね!これって実はすごいことで、そこまでしっかりと登場人物のキャラクターを作りこめているからこそできるんだよね。

魅力5:週刊連載でこそ生きる

 これコミックで読むと結構展開が早く感じるの。すぐ強い敵が出てきて、こっちもすぐ強くなってみたいな。でも、これが週刊連載で読むとちょうどいいんだよね。最近のジャンプは引き延ばしなのかなんなのかよくわからないけれど、いつまでその話引っ張るんだよっていう作品多いんだけど、ドラゴンボールは違う。作者が意識して行っていたかはわからないけど、本当に適切なスピードっていうのはこういうことなんだと思う。なので、コミックで一気読みすると結構どんどん展開していくので早く感じる人もいるかも。でもそれこそが魅力。

おすすめ度:100点

 もうね、読んだことない人は絶対読みましょう。42巻しかないし、セリフも少なめなので頑張れば一日で読めます!ぜひ!

※画像はamazon.co.jpより引用


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